7月の神楽坂へ。

7月の神楽坂は、下旬のほおずき市と阿波踊り大会にむけて、一気に色めきます。ほおずきの鮮やかな朱色と風鈴の心地よい音色にエスコートされるように、行きたい場所にたどり着く体験が、皆さんを待っていると思います。

わたしが、ずっとワークショップを神楽坂でしている理由は、恩返しです。

中高(共立女子)は、飯田橋乗り換え、大学生~会社員は、日仏学院(飯田橋)に通い、飯田橋・神楽坂エリアは、いつも馴染みの場所でした。大学生の時は、日仏で同じクラスの社会人の方達に、ワインや美味しいものを、神楽坂界隈でたくさんご馳走になりました。もちろん、お仕事の話も、聞かせて頂きました。当時は、表参道や自由が丘がブームでしたが、そうした場所ほど混まず、でもきちんとおしゃれで粋で、隠れデートスポットでもありました。

会社員時代は、おうち・会社に加え、第三の場所を持ちたくて、神楽坂でボランティアさせて頂いていました。それが濃密でリッチな体験で、ハッとすることばかりでした。だから大学院で、神楽坂のそうした人的資源を対象に、研究もさせて頂き、すごく助けて頂きました。

よく聞かれますが、神楽坂に住もうと思ったことはありません。緑の多い、蛙や鶯の声が聴こえるところでないと、わたしの身体が持ちません。小さい時から、東京育ちなのを不思議に思ってきた口です。小学生の時山村留学に憧れ、あえなく却下され、大学も東京以外は却下され、たまたま、東京に長く居あわせました。でも、東京はわたしには合わない場所だと、ずっと思ってきました。だから、今も住もうと思いません。(東京の機能がかわり自然が回復したら、もちろん住みたいです)

でも、神楽坂は大好きです。あの時、陰で支えて下さったみなさんに、今でも感謝の気持ちを込め、東京観光に迷う人には神楽坂を紹介し、人と会う時は神楽坂を使い、ワークショップも神楽坂で行っています。

思いを込めて、街をつくっている大事な大事な人たちが住む、わたしにとって、かけがえのない場所に、大事なみなさんに集ってほしいです。