小さすぎることが、人を健康に導く

とにかくサングラスをかけましょう!

昨日の続きです。

DVの加害者となる場合、ご本人は理屈っぽく、自分が被害者だと信じる異常さを見せます。「暴力なんてふるってない」と否認したり「本当は自分だって、暴力なんてふるいたくないんだ」と責任転嫁したり「ちょっとくらいなら普通だ」と矮小化したり「悪いのは○○(被害者となった人)」と正当化したりします。

つまり、DVの加害者の方の話だけ聞いたら、ほとんどのみなさんは、自分が違和感としてもてたDVの可能性を、消し去ってしまうでしょう。

しかし、当然のことながら、対大人のDVであれそれをみた子供は深く傷つきます。これだけを取り上げて、子供への虐待とも呼びます。少年院に来る子供達の7割が、虐待を受けてきた子供達だというデータもあります。

また、虐待の通報には「虐待だと証明できる」必要はありません。それこそ、死刑囚となった方の手記などを読むと、人生の最初が壮絶であまりに凄惨で、戦争の手記以上の衝撃です。たった一言・やさしい笑顔、そうした小さすぎることが、人を健やかさに導き、明るい社会をつくります。悲しい事件が少しでも減るよう、うんと小さなことを大切に、お互いに関わっていきたいですね!

初出:2017/05/29【 清 ら か に 】
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