数百の化学物質から成る「香料」

キムチに関するこの論文が、実用的で助かりました。

昨日の続きです。

香料は化粧品や洗剤だけでなく、身体にいいとされる機能性食品や昔からなじみのあるオレンジジュースにも、含まれています。救急搬送されたら、救急隊員から洗剤の匂いがして呼吸困難になるケースなどもあり、幼稚園入園前から発症するケースも増えてきています。

そうなると、義務教育を超えてさらに学んだり働く権利が、守られないことになります。そもそも、受験会場に香料をごく僅かでもまとう人がいれば、化学物質過敏症の人は30分もすれば、集中力が極端に低下し、何も考えられなくなって、実力発揮が極めて困難になります。

わたしは知らなかったのですが、そもそもある一つの製品の成分表示にある「香料」は、数十~数百の化学物質から成るそうです。ただ表示義務がないため「香料」の一言で、さらっと流されているそうです。 ざっくりいうと、私たちの身体はほぼ水からできていますが、香料は原則として油分からできているそうです。そのため排出できず、蓄積されてしまうから「ある日、誰でも発症する可能性がある」そうです。

この問題は、好き嫌いの問題でも、価値観の問題でもなく、命を奪う問題であることを、一緒に理解し始めませんか?ほとんどの自治体が、この問題を理解していません。 イベント会場を、(要は)柔軟剤の香りで一杯にし「香りでより記憶に残そう」というマーケティング手法も出てきました。上述したように脳を機能障害にするだけでなく、喘息持ちは死に至ることもあります。

初出:2019/04/15【 清 ら か に 】

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