オリンピックが終わりました。中でも、見ていて非常に力づけられたのは、まだ若く怪我をしたままの羽生結弦さんです。
まっすぐフィギュアスケートに向かい「フィギュアスケートに尽くすから、自分が生かされる」とよく知り抜いているように見えます。フィギュアスケートから目を逸らさずにいるからこそ、アイスリンクや自分を追いかけるメディアや怪我をしたままの右足といったプロセスに敬意を払う姿に、感動しました。
フィギュアスケートから目を逸らさずにいるから、苦しみも喜びも尊厳を高めるリソースになっていく23歳には、降参します。すごい人を見た喜びの気持ちと非常に広い意味での仲間を見て、胸がいっぱいです。
目を逸らさずにいるためには、たくさん捨てることになります。そのプロセスは孤独に見えて、目を逸らす人が殆どです。でも、彼はフィギュアスケートが自分を生かしていることを深く理解し、真に生きるために、見るべきを見ているようです。
明日に続きます。
初出:2018/02/26【 清 ら か に 】
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