「いずれ自分も発病する」不安

サル痘が落ち着いて、よかったです。

立川にある国立極地研究所にお勤めの、田辺優貴子さん(生態学者)を追った番組を拝見しました。二十代から南極に滞在し、2016年は南極越冬隊員として1年4か月も、南極に滞在する予定の方です。小学生の時は、宇宙飛行士や天文学者に憧れたそうで、親近感を持ってみていました。

彼女は、血縁に遺伝性の難病である、脊髄小脳変性症を発症している方が複数いらっしゃり、「いずれ自分も発病する」という不安を抱えていたそうです。でも、そこでだから不安に飲み込まれるのではなく「それがあるから、好きなことをしよう」と仰り、その様子をご自分で「逆に力をもらって、覚悟を決めて、動けるようになった」と、番組内でお話されていました。

これは、リーダーの姿だと思いました。それが病気であれ陰口であれ、「逆に力をもらう」関係を築いてしまいます。人生に望まないことが到来することは、いくらでもあります。そんな時「逆に力をもらう」生き方を、あなたも選べます。

初出:2015年4月27日