相手が嫌いな人・苦手な人であれ、好きな人・憧れの人であれ、受け継ぎたくなかったものを、自然と受け継いでしまうと、後でその根深さに苦しむことになります。
よくあるのは、母親が「男性がこわい」と思っていると、それが娘に引き継がれる、家族内の「明文化されない家訓」の継承の例です。あるいは、新卒入社の会社で「馬車馬のように働け」と言われ、転職後も、残業しないとどうしても不安になってしまう、ビジネスの世界での、「明文化されない(偽の)ビジネスルール」の継承の例です。
なぜか繰り返される思考の中で、自分でも不思議に思う思考がでるなと思う人は、知らぬ間に譲り受けたその思考を、手放しましょう。握りしめた手をひらけば、あたらしい何かが、入ってきます。
いっそ「こんな風に影響を受けよう」と決めると、嫌いな人・苦手な人の魅力が、見えやすくなります。嫌いな世界・嫌いな土地・嫌いな場所にも、「こんな風に影響を受けよう」と、発想してみてください。
家族のように、一緒にいることが当たり前の相手にも、「こんな風に影響を受けよう」を、決めてみて下さい。自分の子供(年齢問わず)という全くの別人から「こんな風に影響を受けよう」とは、発想してみませんか?
初出:2013/11/25 メールマガジン【 清 ら か に 】
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