昔の戸籍

G.W.に、おかしなご褒美を手にしていませんか?

戸籍等をみていて、苗字が読めない場合、こうしたページから「この県に多い苗字」をあたって、可能性のある苗字の旧字体での表記を調べてみると、道が開けることがあります。その上で、こちらでその苗字を確認して、その県名がでてくれば、目星をつけた苗字で合っている確率は高いといえるでしょう。

これまでに、戸籍自体を廃棄する年月が変更されたこともあり、その節目に当たる戸籍が廃棄されてしまって「この時期より前の戸籍と、この時期より後の戸籍はあるけれど、この時期だけ存在しない」ことも、あり得ます。火災や戦争で焼失している場合もあります。

昔の戸籍を見てみると、いかに家をつなぐために、必死だったのかが読み取れます。そのために、結婚が繰り返され、養子縁組が繰り返され、原則として、長男の情報はのこっていきます。なんとなく「昔は離婚は少ない」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、むしろ上記の理由からは逆です。

そうやって、社会の仕組みの変化に触れてみることは、みなさんにとって、歴史や現在の社会制度・政治への関心を高める一助にもなるでしょう。今とは違う憲法の下、生きていた人たちのことを、ありありと感じていけます。

初出:2016年5月3日