性的な境界
望まない変化に、どう対応すべきでしょうか?
アダルトチルドレン(機能不全の家庭で育った子供)の人は、性的な境界を尊重されずに育っている方が、圧倒的多数です。
「性的境界を尊重されない」とは、例えば①「本当は男の子がよかったのに」と生育環境にいた大人から思われていたり、②父親不在の家庭で子供が夫のように、自分の母親の愚痴を聞いたり、③父親が母親を軽蔑していたように、自分も女性を軽蔑することです。
みなさんが想像された「性的境界を尊重されない」と違って、驚かれたかもしれません。
異性を軽蔑する人は、どう親しくなったらいいかわからず、こわいのです。だから下にみて、恐怖は感じなくて済むようにします。つまり、男性優位社会とは、女性がこわくてたまらない社会でもあります。
パートナーが最善を尽くしているにも関わらず、養育者がそのパートナーを軽蔑していると、子供は混乱したまま、それを受け継ぎます。結果として、子供は自分の性を受け入れ切れず、異性との関係が従順なものになったり、極にふれた性行動しか選べず、苦しみます。
母親が男性に怒りをもっていると、息子がその怒りを受け継ぎ、女性に軽蔑されると、性的によろこびを感じるようにもなります。ご自身が何を子供へ手渡しているかに、もっと自覚していきませんか?
初出:2015年7月18日