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京都では、JR奈良線のホームが倍になり、郵便局の中央局には海外の方が列をなす様子に、観光事業が呼び込む人の数が街のサイズをオーバーする中での、四苦八苦ぶりを見ていました。

六年前の京都は、今よりずっと人間的な暮らしができる場所でした。奥多摩～青梅か地方都市に住もうと、ソフトランディングで京都を選んだら、311が起きて、関東に帰れなくなりました。京都と相性抜群なら、パリ移住予定で、物件の目星もついていましたが、それも消えました。ただ、今のパリは6年前とは、様変わりしたので、結果オーライです。

結局、ソフトランディングも立派な一つの選択で、選択に強弱はないと思い知りました。とりあえずと思おうが、清水の舞台から飛び降りる気持ちだろうが、結局ただフラットに選択で、いつでも当たり前に岐路でした。

初出：2016年6月27日