経営者になりつつある方には、中国の古典を読むことを、提案することがあります。例えば、荘子はこう言っています。
「機械(からくり)ある者は必ず機事(からくりごと)あり。
機事ある者は必ず機心(からくりごころ)あり。
機心、胸中に存すれば、則ち純白備わらず。
純白備わらざれば、則ち神主定まらず。
神主定まらざる者は、道の載せざる所なりと。」
工夫をしないで済むようたくらめば、それはただの作業になり果てます。ただの作業になれば「稽古だから」と手を抜きやすくなり、うそのない稽古ができなくなります。
初出:2016年5月27日