朝起きたら、川が湖になっていた。

このドラマで「コスパなんてないから、節約するのよ」という台詞があって、本当にそうだなぁと思いました。

2013年9月を振り返ってみます。9月16日、あの台風の日、スマホでは避難場所まで書かれた指示を、謎に二通も受信しました。一つは、電車で20分くらい行ったエリアのものでした。

「夜中に、小学校までこの大雨の中行く方が、危ないのでは?」と、疑問をもちながら、就寝しました。京都市内でも高台に住んでいますが、川が近いので、上流で大雨の日や、近辺で大雨の日は「こちらは、国土交通省です」と、ダムからの放流量を増やす/減らすのアナウンスが、時間を問わず、方角を変え、何度もアナウンスされるため、耳栓をして眠りました。

そしてこの後、京都では広く大雨になり、三つの川が氾濫しました。近辺の人は「サイレンで眠れなかった」「アナウンスで眠れなかった」という方が多かった中、ぐっすり熟睡し、朝起きたわたしには、川が湖になったように見えました。

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下をご覧ください。赤いところに、普段は水がありません。川の面積は、普段の3倍にみえました。しかし、雨が上がると、普段は鳴かない鳥が嬉しそうになき、ベランダまで蝶々がたくさん遊びにやってきました。空気が30年前の東京レベルに戻り、地球が台風を吐き出して、ホッとしていることが、感じ取れました。人間の業の深さのせいで、地球はこんな大災害を起こさないと、もはやコンディショニングできなくなっているのです。

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夕方になると、国土交通省さんの度重なる頑張りと、太陽の日差しとで、徐々に川べりがみえるようになりました。

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次の日には、川はいつもの様子にもどりました。しかし、数日後、京都駅を通ったら、地下鉄東西線の駅が冠水していました。9月17日の毎日新聞朝刊によれば、琵琶湖から、瀬田川(上流)へ流れ込む水量を調整する、瀬田川洗堰を、完全に閉めたのは、1972年以来、41年ぶりだったと、あります。下流には、宇治川(京都)や淀川(大阪)があり、氾濫の恐れがありました。

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1週間後、被害状況は、このように報道されています。嵐山ばかり報道されたようですが、嵐山は数日後には営業を再開しており、ご近所では「タフやなぁ~」と話題でした。

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2013年9月23日 京都新聞朝刊 一面

ちなみに、9月20日時点で、京都では「宇治川はん濫注意情報」がでています。(25日に解除)「はん濫注意情報」が、どのレベルかを、気象庁のページでみてみたら、こんな感じでした。他にも、はん濫発生情報(洪水警報)、はん濫危険情報(洪水警報) 、はん濫警戒情報(洪水警報) 、はん濫注意情報(洪水注意報)等、色々あるようです。

今、低地に住んでいる方は、大事な荷物は2階にあげて、不要な荷物は手放しましょう。空間の使い方を変えるのです。想定被害については、京都市の場合は、京都市防災マップ(震災編及び水災編)で、地震や水害について知れました。

わたしは、こちらに引っ越してくる前に、避難所も合わせて、確認済みだったので、今回もゆったり眠っていました。起きてからは、常備菜をつくったり、靴磨きをしていました。この状態を「準備している」といいます。準備していると、変化に適応しやすいし、変化というエネルギーを、うまくいかせるのです。

みなさんも、対策(部分を見てするもの)ではなく、準備(全体を見てするもの)をされませんか?そうすれば、起きることに、振り回されずにすみます。むしろ、その機会に力をもらい、有意義に使えます。

初出:2013年10月1日