「新幹線になって下さい」と伝えよう。

縄文時代から、どんぐりを使った味噌(もどき)があったようです。

小さな子供について、覚えておくとよいかもしれないことを書きます。子供は類推思考です。その子が今まで経験したものと関連づけて、世界を把握していきます。

たとえば「早くしなさい」は、小さな子には抽象的な言い方です。「早くする」という概念を理解している必要があります。だから、ストレスになります。大人が、その子の世界の中に既にある「早い」を表すものを、語彙として使ってあげれば、子供はすっと受け取りやすくなります。

つまり「早くしなさい」と伝えたい時、例えば、新幹線のおもちゃが好きで、実際に乗ったことがある子には「新幹線になってください」と伝えればいいのです。実際の列車の速度や大人の認識は、すべて横においてください。その子の世界の中で「早い」を示すエリアにおかれているものを、呼んであげればいいだけです。

さて、これは実は「相手によりそう」とはどういうことかを、表した記事です。つまり、大人に対してや介護の場面でも応用できます。

初出:2015年10月25日