家に松と桜がいて、毎日いい気分です。
知床で混乱したのは、クマの足跡が見つかった場所の近くに住む人が「クマに出会ったらどうふるまうべきか」知らない一方、資料の集まる場所では、クマとの遭遇回避や遭遇時の対応について6枚にもわたる資料があったりと、情報の濃さがバラバラだったことでした。車で15分以内の距離で、これだけ情報密度が不均衡だったのです。
そして、もちろんこうした情報格差は、日常でもよくあることで、安全面という視点から、わたしたちの住むそれぞれの地域の課題なのでしょう。そんな情報の濃度がめちゃくちゃな中に身を置いた上で、クマについてみなさんに覚えておいてほしいのは、以下二つです。まず、クマにあったら、大声を出したりせず、ゆっくり後退しましょう。次に、やっぱりクマスプレーはレンタルしましょう。
知床だけでなく、日本全国いたるところで、悪化した地球環境に苦しみあがいているクマ達が、人の住むエリアに出没せざるを得なくなっています。ゴミや食べ物を放置すれば、彼らから尊厳を奪うだけでなく、人間を攻撃するようになります。「共生」という人間様を中心に置いた発想から、すぐに脱却する必要がありそうです。
初出:2018年8月28日