宝石を捨てていませんか?

こちらでは黄砂が飛んでいる日本海側にワープしたのかと思うほど、外が汚いです。そんな本日は七草粥ですね。

少し前になりますが、年末に竹内まりやさんの歌声に心打たれた方も、多かったんじゃないかと思います。

人生に根ざした言葉なのだろうと思わせる誠実な優しい言葉で紡がれた歌詞と、全てを傾けるように歌う姿に、私も心打たれました。

「いつもの毎日にこそ、小さな喜びがある」いった表現がいまいちしっくりきてなかったのですが、彼女の歌った「ささやかすぎる日々の中に かけがえのない喜びがある」という表し方がとてもピタッときて、クライアントさんによく言って頂く「ブログやメルマガをよむと、探していた言葉が見つかる」を、久しぶりに経験しました。

毎日の中に同じように組み込まれた喜びではなくて、その人の中であまりにも細やかで普通で気に留めない時間の中にこそ、本当に他と変えることのできない喜びがあります。だから職場を去る時や誰かをなくしたときに、私たちが思い出すのはその人のキメ顔ではなく、人に伝えるのも難しいようなふつうの一部の欠片なんだと思います。

つまり、ほとんどの方が、野菜くずみたいに捨てているものが宝石だと言うことです。「本当にだいじなものは 隠れて見えない」のであり、決して隠そうという動きは内に生じません。皆さんがさっきまでしていた親子喧嘩やお皿に残ってるケチャップの中にあると思います。

初出:2020年1月23日