『樹木たちの知られざる生活』

明けましておめでとうございます。現状、破滅と進化を混同する、歩く活火山のような方が地球上に溢れています。2023年は、とにかく清い人が増える一年になることを、願っています。

アスファルトが熱を蓄えるし、都市ならヒートアイランド現象も起きていて、森のように夜は涼しくなったりしないことが、街路樹にとって過酷な環境であることには、想像が及んでいました。

犬などペットの尿もきついだろうとは思っていましたが、樹皮を腐食させる働きがあり、結果的に根が腐るとまでは認識しておらず、それを知った瞬間は、あんぐり口をあけてしまいました。

さらに、夜間の道路凍結を防ぐ(要は)塩を、鹿などの動物が舐めに来ることは知っていたのですが、それが走る車のタイヤによって空中に舞い上がり、まかれた量の約1割が針葉樹の葉に付着して、木々にとっての塩害になっているとは、想像が及んでいませんでした。

木の根が下水管に入るのは、しみ出す水分目当てかと思っていたら、工事の時にあまりしっかり固められなかった柔らかい土がそこにあり、そこでは楽に呼吸できて生長できるからだったという事実には、涙が出ました。

『樹木たちの知られざる生活』は、わたしの中では今年一番の本にエントリーしていますが、なんだかもう、電車の車内アナウンスのついでにでも、読み上げてほしいほどです。

人間がつくったシステムの穴を探そうと躍起になる方は多いですが、そうではなく大自然というシステムから、みんなで謙虚に学びたいです。

初出:2017年11月2日