植物が太陽へ向かうように、心身も自律したがります。だから、それを邪魔しないようにしましょう。例えば、毎日バターこってりでも、砂糖たっぷりでも、寝る3時間前に夕飯でもないのに、体脂肪が多めだとします。そしたら「その脂肪は必要なのだ」と受けいれます。その上で「どんな風に暮らすと、脂肪が自然と減っていくのか」を、考えていきます。すると、例えば、何十年も実は睡眠不足だったことに気づきます。例えば、人前に立つと、心は楽しくても穢れた氣を受ける身体が辛かった事実を無視していたと、気づきます。脂肪はしばしば、人の想念からわたしたちを守ります。
子供が、背中を丸めていたら、「まっすぐ立ちなさい」「まっすぐ背筋を伸ばして」というより、何が子供にそうさせているか、しっかり観察しましょう。「残さず食べなさい」と強要され、まっすぐ立てないほどかもしれません。悲しいことがあって、自然と肩が落ちて、背筋が丸まっているのかもしれません。「まっすぐ立ちなさい」「まっすぐ背筋を伸ばして」といった不適切なコントロールを促す指示は、身体本来の動きを損ね、その結果気持ちよくなくなった子供は、自分の身体への信頼を失います。自律したがる心身を信じてあげてください。
初出:2017年5月29日