安全な食材を口にするには、心の整理が必要。

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映画『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』で、GMフードを避けようと、わざわざ国立公園に出かけ、5歳のわが子が初めて釣った魚が、遺伝子組み換えの餌を食べた魚だったという下りがありました。これは、多くの方にとって、世界の状況を理解しやすい縮図になっているでしょう。

この映画が、事実として露呈してくれているのは、否認の構造です。色々な立場の人が「健康や環境への影響がわからない」と「わからない」を連発します。「わからない」を連発して自ら煙に巻いている間に、GMフードはどんどん量産されます。

「わからない」から、と横において他を考える発想は、あらゆるところで見られるでしょう。でもそこにまた、戻ってきているでしょうか?さらに、他人の言う「わからない」に、同意する必要がなぜあるのでしょうか?そもそもGMの影響を、わたしたちは「わかろう」としているでしょうか?

映画『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』では、「GMフードを避けるには、食習慣を変えないといけない。心の整理が必要だ。」といった下りもあります。「わからない」に同意し、自らを煙に巻く自らの心の整理が、わたしたちに必要です。つまり、見失った目的を設定し、自律することが、人間全体の課題です。

初出::2017年4月9日