すべて愛から始まる。つまり人に愛はない。

ジュリア・ロバーツの年の重ね方は、割と好きかもしれません。

特に戦下のような困難にあるとき、愛しているからこそ深い信頼のもと、子供を手放す親がいます。家系のワークをしていると、主観では憎しみや恨みだと認識している裏に、おおきな深い愛が横たわっていることはよくあります。

つまりは、すべて愛からはじまっているのです。即ち、人に愛はないと言い換えられます。だから、愛があれば大丈夫とか、愛が人を救うことはないのです。みなさんの苦しみや痛みの根源にも、愛があるからです。その意味で、愛はなにも救いません。

また、家系という巨大システムに要求される動きを、わたしたちは程度の差はあっても、必ず引き受けます。観察されうる事実は、それらも愛から引き受けていると、伝えてくれます。意志の力や感受性で、程度に差はうめても、そこから逃れられないのです。人に必要なのは、愛ではありません。時を超えた全体の真実です。

初出:2017年3月17日