後に続くものを通じ、生き直そうとする穢れ。

隠れた名品かもしれません。

穢れているほど、自分の子など後に続くものを通じて、生き直そうとします。例えば、思うような誕生日を過ごせなかった子供時代を、大人になっても根に持ち、その痛みの中にいることを選択します。

職業・ステイタス・語学力・生活様式・メティアへの露出、多くの親がそうした夢を託し、子供のためと言い張りますが、とんでもありません。あくまでも、自分が痛みの中にい続けるためです。そうやって、いつまでも自分が変わらないことを、選択します。自分の選択の正当化のために、子供を利用します。

「自分ができなかったことを、子供にやらせてあげたい」そんな風に、子供を通じて生き直そうとする時は、自分の質を振り返り、生き方を変える時です。今のように穢れたままだと、亡くなって意識だけになっても、生き直そうと肉体を求め、肉体を持つ生きた人間や人形などに憑いて、形を得ようとするでしょう。

穢れた人は、そうやって、いつも相手を利用します。去ったものや失ったものを認めません。変わらないままでいるという幻想は、それらを認めたら、すべて壊れてしまうからです。前世や輪廻転生といった発想は、そのさいたるものです。すべてはあなたから始まっています。

初出:2017年2月21日