「あなたのここが好きじゃないから、父とは思わない」「私が必要とした最低限のものも用意してくれなかったあなたみたいな人は、母にはふさわしくない」そんな風に親を裁く瞬間があるなら、あなたはいつも何かが足りない空しい感覚を持つでしょう。親に対する遺恨を生み出し、その遺恨にしがみついては「こんな家に生まれてしまった」とうつむくなら、あなたは今良い人生を生きていないでしょう。
生きる機会をくれたのは親であって、他の誰かではありません。上のようにうそぶいて親の存在価値を下げようとしたり、親がいないかのように振る舞うなど、親を人生から除外することは、あなたが親から始まったという事実を変えようとすることです。
そうやって受け取るべきを受け取らないでいることは、権限がないことを行使しようとしているのと同じです。自分こそが、人生を十分に受け取らない選択をしていることに、目を開きましょう。そうやって、親が罪悪感を感じるように仕向け、むしろ不幸なままでいることを好んでいるのは、あなたの選択です。
どんな親だったかや何を与えてくれたかに関係なく、その人が自分の親であることを100%受け入れましょう。あなたは娘や息子であって、あなたの親の裁判官ではありません。立つべき位置に戻りましょう。生きる機会を親から受け取ったことに深く感謝できたときだけ、あなたは内なる充実や自分らしさを経験します。
初出:2017年2月5日