少し前なら、メディアにでる一部の人だけがやっていたことを、今はメディアにでない人もするようになりました。誰かの目を気にして、自分を過剰に演出していくようになりました。
過剰な演出は、はじめは楽しめるかもしれませんが、その内、誰かの頭の中の自分を生きているかのような感覚が生まれて、つらくなっていくでしょう。自己否定の上塗りや嘘の尻拭いで、より自信がなくなる方もいるでしょう。
文字に書いたり写真に撮ると、どんなに全部を見せようとしても、必ず一部を切り取ることになります。その一部を勝手に全部だと思い込んだ人に合せ、見栄を張っていくと、いつしか誰かの頭の中の自分を生きているかのようになります。過剰な演出は、あなたをすり減らす「鬼おろし」にしかなりません。
初出:: ¥2016年4月14日