盲点というスイートスポット。

「○○すれば、愛されるはず」「◯◯になれば、愛されるだろう」と考えていませんか?

毎月大掃除をするようになって、4〜5年が経ちます。先月初めて、押し入れから物を全部出したときに、出されたものが置かれた部屋にも、がらんとした押し入れにも、うーっとなりませんでした。つまり、大掃除48〜60回の後に、ようやくこの状態を作り出すことができました。

布はスポンジみたいに汚れた気を吸うので、どんなにきれいに洗っていても、それらが置かれた部屋は、身体にとってきつかったのです。そしてそれらがあった押し入れも、きつかったのです。

(同じ理由で、手芸屋さんや古本屋さんやアンティークショップが、無理です。つまり、住む部屋や働く場所に、アンティークや古本や服も含め大量の布を置いておける人は、すさまじく感覚が鈍り狂っています)

きつくなくなったということは、私の生活全体を通して、私が以前よりもずっとましな気を出すようになったと言うことです。言い換えれば、人としての質が向上したと言えるでしょう。今月うれしかったことの1つです。

大掃除はやっていくうちに、どんどん楽しみになってきました。毎回、不思議な位、盲点が見つかります。そして、盲点がいかにスイートスポットであるかということが肚に落ちます。すると、他の場面で盲点が見つかったときに「うれしいな」と甘い気持ちになるのです。やってみて、この気持ちをぜひ経験してください。

初出:2018年3月11日