コスメオーガナイザーですが、デスクオーガナイザーとしても愛用しています。
「睡眠時間を削るのがやる気」と工夫をさぼり眠らずにいると、人間の精神活動は必ず乱れます。
ノンレム睡眠もレム睡眠も、必要だからわたしたちに備わっています。まず、ノンレム睡眠は筋肉の緊張が少しずつ緩みながらも、緊張がある程度残る状態です。脳波に脳の活動が次第にゆっくりとしていくさまが表れます。
そして、レム睡眠では、筋肉はほぼ完全に弛みますが、眼球を動かす筋肉だけは動きます。脳波で見ると、昼間の目覚めた状態と近く、夢を見て脳内のお片付けをします。このときの「筋肉がほぼ弛んだ状態」が、空を飛ぶ夢/どんどん落ちていく感覚の夢/金縛りにあって声が出ない状態、となることが分かっています。
そこから「なぜだか眠るのが怖くて、眠いんだけど眠りたくない」という葛藤を抱えることがあります。そして、レム睡眠中に目覚ましが鳴ったりすると、目覚めに不快感が残りやすいと言われます。また、脳内のお片付けができているという意味でのいい夢とは、昼間の論理的な発想からは考えられないような飛躍を含む夢だと言われています。
「明るい夢の方がいい」という決めつけが危険であることも伝えておきます。特に精神病性障害からの回復期、夢は明るく、起きてみたら現実が暗いから、その落差が自殺へつながるという指摘もあります。
睡眠時間は、多くの方が圧倒的に不足しています。そして、子供の時は大事にしていた目覚め心地を蹴っ飛ばして「でもまぁ、6時間(→寝不足です)寝たからいいんじゃない?」と自分を丸め込んでしまいます。が、心地よく目覚める「あーよく寝た!」と思わず伸びをしてしまう感覚が週に何度もあるのが、健康的な状態です。
ぜひ、①睡眠時間をうんと伸ばし ②上記の知識で「あぁ金縛りが嫌だと思ってたけど、レム睡眠特有の状態をわたしはちゃんと捉えていたんだ。だから、大丈夫なんだ」と認識を改め ③目覚め心地をよくする ことを、この年末年始に集中的にやってみてください。
初出:2020年12月30日