もう一度、先祖供養。

この秋みたい映画です。

先祖供養が行われると、成仏していないご先祖様を呼ぶことになるので、まず赤ずきんちゃんに出てくるオオカミ気分を味わえます。それはもう、内臓にびっしり石を詰めたような感覚がでます。次に、身体が内側から硬結します。普段は外の穢れた空間に対し、外側から硬結して身を守りますが、内側に穢れたものがいる状態になるため、腕や足なども内側から硬結するという、世にも奇妙な経験ができます。

みなさんも、首や肩の凝りがひどいとき、首が太くなったかのような感覚を味わったことがあるでしょう。上の結果、首がとんでもなく太くなった感覚を味わえます。この段階で、首都圏の氣を濃縮還元したものを、たっぷり身体の中に詰め込んでも、こうはならないのではないかという位の、身体の重さとしんどさです。

そうなると「アイロンかけたら、冷凍する野菜の下処理をしちゃおう」といった簡単な思考も大変になります。「アイロンかけました。えっと、なんだっけ?」のようになります。いまだかつて、冷凍する野菜の下処理への壁をこんなに感じたことはないという、稀有な体験ができます。その内、身体が耐えがたくなり、食後でなく、胃腸の状態もいいのに、吐きそうになります。腎臓などデトックス担当の内臓が痛くなります。病気にならぬまま、腎臓が痛いとはどういうことか知れます。

その後、手足をストーブの前に置き続けても、氷と同じ冷たさになります。ストーブの前に置けば、段々かじかみも和らぐのが通常ですが、どんどん冷たくなります。「私の身体は、未成仏のご先祖様によって、内側から蝕まれるように、死に近づいているぞ」と思えるでしょう。

供養後は、これが逆回しで起きます。ストーブの前に置けば、手足はちゃんと温まり、腎臓などの痛みはなくなり、吐き気は嘘みたいに消え、冷凍する野菜の下処理への移行はなんてことなく、「これが終わったらお風呂掃除して」といった簡単なことはちゃんと簡単に戻り、すいすい普通に行動できます。身体はどんどん内側から軽くなって、首もしゅんと細くなります。内側のけがれが減っていくので、どんどん身体は内側からゆるんで、内臓の重さも消えていきます。その後、どんどん身体の形が嘘みたいに変わっていくことは、以前にも書いた通りです。

もう次の日の朝になれば、スタイルまでよくなっていて、より色々な物との具体的な距離やどう異常かが判るようになっています。例えば、なんとなく気持ち悪かったものを、ありありと凝視できるようになるので、どう気持ち悪いのかを、よりクリアに認識できるようになっています。

ただし、それでも変化を感じられないなら、それは「正しく考えられないから、認識できず、否認か思い込みに走っています。わたしのコーチング・セッション内では、ご先祖様については、戸籍の取り寄せなどを通じ、事実として把握した中で「もつれを解く」ことはします。その結果、苦しみから解放され、少し位置が上がるケースもありますが、ご先祖様の位置を上げて(未成仏を成仏に)はいません。

もつれたまま、モビールを上に高くあげることはできますし、モビールを低いところに吊るしたまま、もつれをほどくこともできます。もつれたモビールを高く上げるとき、不意に引っかかっていたものが取れて、もつれが一部解消されることもあります。低いところに吊るしたままのモビールのもつれを解けば、下に引っかかっていた上のものは、ピョンと上に上がるでしょう。そういうことです。

初出:2016年11月28日