48歳から写真を始めた、女性写真家

プロはすごいなと舌を巻きました。

少し前の東京で、日本初となる「ジュリア・マーガレット・キャメロン展」に、足を運びました。Julia Margaret Cameronは、19Cの写真家です。インド生まれ、フランスで教育を受け、セイロン島で亡くなっています。

48歳から写真をはじめ、主に肖像写真をとったイギリスの女性写真家です。わざと焦点をはずし、フィルムにひっかき傷をつけるなど、従来「失敗」とされたことを、結果的に、だからこそ価値が上がる要因としてしまった強者ともいえるでしょう。

写真展内では撮影OKゾーンがありました。作品の一部は、こちらからもご覧いただけます。写真集からご紹介します。文筆でいうなら、物語を描くように写真がとられています。水彩画のような写真の数々は、粒子が細かく優しいです。

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久しぶりに「観たい」と思うものを見つけられたことも、うれしかったです。実際にみてみたら、なんともいえずよかったです。まだ、どうよかったかを表す言葉が見つかりそうにありません。それで輪をかけてうれしくなっています。

初出:2016年9月10日