約10種のフロスを試した結果、GUMが私には一番合っていました。
ちびちび一ヶ月以上かけて読んでいた本を、読み終えました。明治時代に関東以北を旅した、イギリス人女性による本です。とにかく、当時の日本が不衛生でノミだらけだったことは、よく分かりました。そして、当時の花嫁さんの嫁入り道具の豪華さには驚きます。
「金の刺繍をした帯が数本、着物をつくるための錦織の絹が数本、絹クレープが数本、仕上げた着物が多数、白絹一本,酒が数樽、調味料が数種あった。日本の女性は宝石をつけない。
家具には二個の木枕があり、りっぱな漆塗りで、その一つには化粧の?が入っていり引き出しがついていた。それから数枚の木綿蒲団、二枚のとてもきれいな絹蒲団、数枚の絹座蒲団、漆塗りの裁縫箱、糸車、漆塗りの飯櫃としゃもじ、飾りのついた鉄瓶二個、いろいろな台所用品、青銅の火鉢三個、煙草盆二個、いくつかの漆塗りの盆とお膳、瀬戸物の湯わかし、茶瓶、茶碗、漆塗りの飯碗、青銅のたらい回し二個、手拭い数枚、竹のかもじ、象眼された漆塗りの飾り棚があった。」
『日本奥地紀行』イザベラ・バード著 p271より
豪華とはいっても、一生使うものですから、そう捉えるなら、また違う感想になるでしょうか。「日本の女性は宝石をつけない」という指摘に、ハッとしませんか?
著者であるイザベラ・バードさんは、世界のあちこちを旅しては、紀行を書いてまわった女性です。彼女は上記の本の中で、アイヌの人々を称えています。その様子がとても印象的でした。
英語圏の方で、日本に興味を持つ人が、アイヌに深い関心をいだいていたり、北海道に行きたがる方がちらほらいます。その理由に、彼女の紀行文は一役買っているのではないかと思います。
かつての日本をしると、清らかに生きる具体的なヒントに出会いやすいと思います。この夏、こうした本をみなさんもちびちび読み始め、時を超えてみませんか?
初出:2014年8月2日