「すごい」と思う基準自体が、成長する。

ほんとに、ほんとに。

浅く生きていると、自分が「すごい」と思ったものこそ、実際「すごい」と判断します。俯瞰していない状態です。

一方深く生きていると、自分が「すごい」と思うその基準がたいしたことないと、理解できます。だから、その先を望めます。自分が「すごい」と思う基準自体を、日々成長させていけるのです。

本当に卓越したものは、自分が「すごい」と実感できない領域にあります。例えば、英語を始めたばかりの子供が、凄腕通訳者の凄さを理解できるでしょうか?何年も通訳業務に携わってきた方は、凄腕の通訳者の凄さを理解できるでしょう。

それは、何年も通訳業務を行なってきた人の手の届く領域に、凄腕通訳者がいるからです。一方、英語初学者の手が届く領域に凄腕通訳者はいません。

本当に卓越した凄いことは、捉えられずにスルーされたり、その凄さを実感できません。だから自分が「すごい」と思うものを目指すのは、ひどくつまらないです。

初出:2019年6月2日