どんな職業でも、息の長い人は「価値(便宜的にこの言葉を使います)を上乗せ」しています。今あなたのいる職場でこれができると、そのまま自然に、その次の職場にも持ち込まれます。このメタスキルは、業種や職種という垣根を越えます。
今が望まぬ職業なら、「これだけは身に着ける」をメタレベルで明確にし、「いつまでいるか」リミットもしっかり決めましょう。
「価値を上乗せする」を経済の文脈で表すなら、商品価値に価値を上乗せして、商品価値を表す(ことになっている)価格以上の経験を、お客様にしていただくということです。
例えば、誇りある接客は、お客さんと買われた商品の使い方に、誇りをもたらします。長く大切に使おうと思ってもらいやすいく、使う度、その人は誇りを感じます。こうしたことも、上乗せされた価値といえます。お客様にとっては、無料のオプションのサービス(次回送料無料/VIP用の個室を使える/修理1回無料など)より、ずっとうれしいことです。こうした「価値を上乗せする」発想・態度・実績は、他の職業でも生かせるメタスキル(スキルの上位のスキル)です。
どんな職業であっても、息の長い人は、必ずこれをしています。英語力のようなザ・スキルより、ずっと大切なメタスキルを、あなたは磨いてきたでしょうか?
初出:2015年12月13日