「自分を変える」のは恐い?

川瀬巴水(版画家)の展覧会に行きたかったなと、今更言ってみます。

「自分を変える」に抵抗や恐れを感じる人は、過去に宗教施設での集まりやそれに準ずる活動・自己啓発セミナーなどを、受けた方であることが多いです。

入信したり自分はセミナーに参加していなくても、親や祖父母が信者や参加者で、家にそうした物があったり、彼らが困ったときにしがみつく言葉を自分も言われながら、彼らの独特の習慣を見て育ちます。そして、実は宗教施設がなくても自己啓発セミナーに行かなくても、親が支配的いわば「教祖」であった場合、表札も儀式もない状態でも、子供は「信者」になり、上記と同じになります。

すると、いわば新陳代謝を高めるという意味での、季節がかわりゆくような自然な「自分を変える」は起こりません。マインドコントロールされているので、自分の違和感や不快感を押し殺し、相手の意向に沿って「自分を変える」を経験します。それは、極めて不自然な道理に反する、人間として経験すべきではないことでした。だから、抵抗や恐怖を感じて、当然でした。(ちなみに、宗教や自己啓発セミナーが「悪い」という話ではありません)

だから「自分を変える」に抵抗や恐怖を感じる人は、自分の今までを棚卸し、大掃除する必要があります。このままその恐怖や抵抗にとらわれて、いわば角質ばかりあつくし、新陳代謝をどんどん落としていく死に向かう道を、歩んではいけません。

そして何より「どういう道が理にかなうのか」をしっかり考え、その道を歩いていく必要があります。

初出:2019年2月28日