同じスキルでも、届く価値は違う。

思い込みに自己憐憫をブレンドすると、劇薬になります。

同じスキルを持っていても、取り扱う人間が違えば、提供される価値は違います。それを、お客さんはよく知っています。

客としてのあなたも、それをよく知っています。あくまでも自分に届く価値が何かを知っています。スキルはその一部です。

しかし、商品やサービスの提供側は、しばしばこれを見落とします。提供者としてのあなたも、しばしばそれを見落とします。何のためにその商品を作ることにしたかや、なぜその事業が始まったかを忘れ、同じスキルを持つ人や似た商品・サービスを扱う会社と、自分や自社を比べては、売り上げや利益率や顧客数で競い、自らレッドオーシャンに入ります。

何のためにその商品を作っているのか/なぜその事業を始めたかが、あなたとスキルを結びつけるだけでなく、そこに化学反応を起こします。それがあなたの提供する価値です。

なんとなくお金に振り回されている人は、立場を問わず自分の提供する価値を、知りません。つまり、自分の魅力もわかっていないのです。

初出:2019年6月3日