言葉に酔うから、足を掬われる

結局、ドラッグストアは「コクミン」が好きだなと思いました。

「すべてのことには意味がある」という解釈によりかかると、気持ち良くなれる人の中では、実は何が起きているのでしょう?単に、それほどまでに不安なのです。そう解釈しないと、安定できないほど不安定なのです。安心して不安になれないから、こうしたフレーズに頼るのです。

わたしたちの生きる目的は、不安を感じないことではありません。でも「不安になりたくない」と強く思っていると、解釈(思い込み)で世界を歪め、他者も道連れにします。そうして、やっと安定できるからです。

「すべてのことには意味がある」という言葉の意味する世界自体は、確かにありますが、解釈の世界でなく、真実の世界にあります。言葉だけ使って、そのインパクトや高揚感に頼り、まるでその世界にたどり着いたかのように思い込む行為は、正常でしょうか?

初出:2014年11月12日