多様性を経験すると、そこにはいのちの神秘がある感じがします。
「自分という存在は恥だ」と外から入れられていると、津波で全員流されどうしようもなかった状況でも「それでもわたしが○○していたら、助かったかもしれない」「あの人じゃなく、わたしが病気になればよかった」「生き残ったことがいたたまれない」といった風に、自分で自分にさらに恥を与えていってしまうことがあります。まず、これが恥という感覚なのだと、改めて理解に努めてみてください。
どんどんそうやって自分を侮蔑していくと、わたしたちは孤立する恐怖を味わうようになります。外から入れられた恥が発端となって、望んでいないのに、人からどんどん遠ざかってしまうんです。
「自分なんかが…」「自分はほんとうに情けない」「あれ以来、汚れてしまった」こうした感覚はすべて、恥という感情が非常に深く在るサインなんです。
初出:2019年8月25日