夜勤や時間が大きくずれるシフト制で働いている方は、以下を頭の中に入れておくと、心身を健やかに保つ工夫を始められるでしょう。
まず、昼間は副腎皮質ホルモンが優位で、夜勤から帰ってきて朝寝るような感じや午前11時頃に昼寝すると、レム睡眠の時間が長くなります。夜間は成長ホルモンが優位で、シエスタを取ったり早い時間から眠りはじめると、ノンレム睡眠の時間が長くなります。
身体の眠りと脳の眠りがバラバラになった状態が、いわゆるナルコレプシーですが、治療の対象になっています。そして、起きた時に「布団/ベッドの中が温かくて気持ちいいな」という感覚がないなら、少なくとも身体の眠りの方は不十分だと言い切れます。身体の眠りが十分なら、血管がきちんとひらくので、布団/ベッドの中はちょうどよい温かさになるからです。
お仕事柄、丑三つ時に「スタッフ反省会」があったり、一番嫌なことをやらないといけない方もいらっしゃるでしょう。丑三つ時は細胞分裂がさかん、つまり生まれたての傷づきやすい細胞がたくさんある時間なので、ストレスのかかることは、極力さけるに越したことがありません。サスペンスやホラーなど、こわい映画を観て眠ったりすることは避けた方が、心疾患を減らせることもわかっています。
みなさまの明日が「あー寝床もあったかくて気持ちいい。うーん良く寝た~!」という気持ちよさに満ちて始まることを、願っています。
初出:2020年12月31日