「できない」という感覚は、消化不良感も含みつつ、保存食を作ったときを思い出させます。冷蔵庫を開けると、今ならあの時作ったブルーベリージャムやらっきょうの味噌漬けがあって、あの時もてあまし消化不良だった「できなかった」分が、宝物のように輝いています。
だから自分のあまりの「できなさ」や消化不良や持て余す感じと、それらをもたらしてくれたきっかけや人に、感謝がわくようになりました。「できない」を利用しようとする発想と全く違います。
昔の人は「できなさ」や消化不良や持て余す感覚の豊かさを見抜いて、保存食をつくったんじゃないかと思う今日この頃です。「できない」を馬鹿にしない人は、職種を超えて若々しいなぁと感じています。
初出:2019年7月4日