みんなに関わる「てんかん」

毎日がエイプリルフールのような人間社会ですから、明日はむしろ正常化するかもしれません。

以前、スピリチュアルなことや能力のようにも誤認される、デジャビュ(例: 初めてだけど見たことがある感覚)やジャメビュ(例: いつも見ているのに初めての感覚)なども、てんかんを疑う代表的な症状の一つだと、お伝えしました。

てんかんは、脳の様々な部位で起きますが、中でも側頭葉てんかんは成人のてんかんのほぼ半数を占めると言われます。「てんかんは生まれつきのもの」と思っている方もいらっしゃるようですが、脳腫瘍や脳血管障害などでも起こりますから、老いる予定のみんなに関連します。

ちなみに、デジャビュやジャメビュは、脳が疲れている時にも起きると言われていますが、側頭葉てんかんの発作の前兆でもあります。側頭葉の内側にある海馬は、記憶を司るから、こうした事が経験されるのです。

側頭葉の内側には、海馬だけでなく扁桃体(情動を司る)もあるため、側頭葉てんかんの発作の前兆とされる代表的な感覚には、誰かに襲われるような恐怖が含まれます。同じ理由から、ずっと昔の懐かしく思える感覚がこみ上げてくることも、代表的な感覚の一つです。こみ上げるつながりで言うと、胃が悪くないのに胃から喉へこみ上げてくる感覚も、側頭葉てんかんの発作の前兆とされる代表的な感覚の一つに入っています。

上記が側頭葉てんかんの全てではありませんが、実際にクライアントさんも側頭葉てんかんが「やっと」発覚した方がいたので、その割合の多さをわたしは肌で感じてきています。だから、このようにご紹介しました。病名という仮説がつくことで、未来へ備えたり、今をより安全に生きられます。

知らない人であっても、その人が危険にさらされることは、苦痛ではありませんか?ぜひ、皆さんからその安全を広げていってください。

初出:2021年4月10日