モテるのに、いつの間にか構ってちゃん。

関東のスーパーだと、こちらも割と好きです。

「わたしって、結構モテるんです。男好きする感じだって言われたこともあります。でも、付き合い始めると、なんだかもっと構って欲しくなるんです。もっと愛して欲しくなるんです。ちょっと自分でもよくわからなくなることがあるんです。

はじめは、モテる私に言い寄ってきた彼に、いつのまにか私が片思いしてるみたいになってしまうんです。すごく寂しいんです。寂しくて寂しくて「どうして欲しいのかわからないよ」と言われたりして、大好きなのに構ってくれないから、私の方から嫌うことにしちゃうんです。」

父親から愛された感覚がない女性が、経験していく恋愛の例を、物語として書きました。その人がモテるのは、そこに無意識の誘惑もあるからです。無意識の誘惑という、しんどい動きをずっと続けさせることができるのは、あるいはそんな苦しみを与えずに済むのは、女性にとっては父親だけなんです。

初出:2019年8月9日