忘れられないと、成長を奪われる。

樹脂製とは思えないです。

手に入らなかったもの・失ったものより、あるもののことを考えようと、よく言われます。

冬山登山をする方は、凍傷で止むを得ず指を失うと、残った指は普通の人より発達すると、ご存知でしょう。「失った指を使いたい」(つまり失った指を忘れられない)と、残った指と脳の回路がうまくつながらず、残った指が成長する可能性が削がれます。

凍傷になるほどの環境で、手足の指など末端を犠牲にするのは、意味があります。生命の中枢をつかさどる中枢神経を守り切り、生き延びるために失う必要があったのです。

病気でスポーツができなくなったり、愛する人ともう会えなかったり、色々な喪失があると思いますが、上の視座から捉えなおしたときに、今まで吹かなかった風があなたの中にも吹き始めるかもしれません。

初出:2019年4月12日