傷を恐れない

おはようございます。吉野実岐子です。

「大丈夫だった?」「大変だったでしょう」こうした、ねぎらったり思いやる言葉でも、トラウマの再暴露は起きてしまいます。一般に良いとされることをして、逆効果になってしまうのです。

また、治療の場面でも、治療効果があるとされる共感を、すべての治療者がすべての場合に対してできはしません。そんな、共感がなされない場合には、より固着が強化されてしまいます。

人も神様も万能ではないのですが、大変な状況にある、すがるような思いになりやすかったりして、相手の期待も高まりやすくなるでしょう。それで、すぐ「この治療家じゃない」「この治療方法じゃない」と彷徨ってしまい、自分で事態が変わらないようにしたり、むしろ状況を悪化させていることに、何年たっても気づけないケースも、非常に多く見られます。

「治療ではない」と逃げられる対人援助職の方も、実際には上記のようなことをしているケースが多いわけですから、この言い訳は通用しないことを念頭におくと良いでしょう。

そして、傷を恐れない態度は、あなたのヒントとなるかもしれません。