冷静さを欠くのはどっち?

おはようございます。吉野実岐子です。

不安が強く冷静さをかいた状態にあると「東京にいるのも疲れたし、田舎に引っ越そうと思う」「こんな状況だけど、やっぱりこの専門に強いあの国に行って学びたい」なんて言われると「ちょっと冷静に考えてみたら?」なんて、口走ってしまうでしょう。冷静になって考えたいのは、そう口にしたあなたの方なのに・・・。

相手を思って言っているようで、実際には「そんなこと言ったら、この人と気軽にお茶できなくなっちゃう」「え?卒業したら、ルームシェアしようっていう話もふんわりと出てたのに」のように、自分が自分と自分の世界との関係を変えたくないがゆえです。

「自分と自分の世界との関係を変えたくない」と思っているからこそ、不安が出てくるだけです。そして、こちらの方が冷静さを欠いているのです。

自分と自分の(いる)世界との関係が変わると、当然、物事の優先順位が変わってきます。少し前に書いた記事で使った例で言うなら、ちょっと嫌なことがあっても友達を呼び出してお茶すれば良かったのに、これからは気軽にそれができないとなると、どうしたらいいのでしょう?あるいは、ルームシェアを前提に借りたい物件やインテリアを今から考えていたのに、ルームシェアが叶わなければ、最寄駅から選ぶ直す必要が出てきます。

こんな風に、関係と優先順位が変わると「何が気持ちいいか」が変わってきます。つまり「何が気持ちいいか」が変わらないまま「ずっとここで育ったから」「ずっとこれが好きだから」で来ているなら、関係と優先順位がかわらないように、目の前に未来ではなく過去を置いて生きてきた可能性がうんと高いと言えるでしょう。

そうすると、目標として欲望を満たすことしか出てこなくなるから、いつまでも「変われない」という悩みが生じてきます。「昇進した」「家を買った」「車を買った」「毎日ウーバーイーツでもやっていける年収」といった、欲望を満たす目標は達成できても、その先に行けない苦しさが生じてしまうのです。