なんて新しいの!

おはようございます。吉野実岐子です。

知らない土地に引っ越したばかりの頃、初めて大学の集まりに顔を出したことがあります。豪華な集まりでしたが、そこにいた人たちは「あの頃(大学時代)は良かった」と後ろを向いた人たちでした。

そんな風に、自分の目の前に過去を置いておく人が、ずっと一線にいるようなことはありません。目の前に過去を置いておくのは「もう更新しません/もう更新できないんです」のどちらかが、胸に巣食っているからです。

目の前のことが楽しくて、目の前がどんどん更新されていくのが、今を生きている状態です。もちろん、私たちは何かを見たときに「これは背景だ」と認定したものは更新しません。だから、文字通り背景以外にも、背景だと認定した背景でないものは、更新が止まります。だから「髪の毛切ったのに、パートナーが気づかない」「具合が悪そうなのに、気づいてあげられなかった」といったことが起きてくるわけですよね。

でも、腰までのロングヘアだったのにモヒカンになっていたり、そこまで具合が悪そうに見えなくても今まで「絶対に休まない」ことに拘っていた人が急に「今日休む」と言ってきたら、それはあなたにとって「新鮮!なんて新しいの!」という驚きをもたらしますから、そういう場合はちゃんと気づけたりするわけです。

急に花を買ってきたパートナーに「怪しい(浮気してるの?)」と思えるのは、それが「新鮮!なんて新しいの!」と皆さんの中で受け取られているからです。「勘が鋭い」や「鼻が効く」とされることは「何を持って、新しいと判断するか」なんです。

わたしたちは、自分の中の更新技術(仮にそう呼んでおきますが)によって、危険を察知したり、安全を作り出していっているのです。