「消えない」から、浮き輪にもなる

少し前に出ていた、ワシントンポストの記事です。おはようございます。吉野実岐子です。

2016年につくられた映画”Plastic Ocean”を見たのですが、海底にいわば「ゴミ」としてある釣り糸が潜水艦に絡まると、潜水艦は上昇できないそうです。海洋汚染は、そこまで進んでいることがわかりやすい事例だと思ったので、紹介しました。

海中に漂うプラスチックは5兆といわれ、海鳥の胃がマイクロプラスチックだけでなく、大人の指サイズのプラスチックでパンパンになって、亡くなっていくシーンは、みなさんもぜひご覧になるといいと思います。既に「海中のプラスチック量>海中のプランクトン量」である海域もあるそうです。

プラスチックは、他のものと違って「消えない」存在だから、ここまで問題になっています。「消えない」からこそ、媒体となり、化学物質を付着させて、小さな毒薬になって、魚の体内などに溜まり、それが「消えない」まま、食物連鎖の中を通っていきます。それだけでなく、消化できないことが体内でのガス発生につながり、浮き輪のようになるから、ウミガメなどは海に潜れなくなって、泳ぎ方もおかしくなるそうです。

人間社会全体を見ると「なんとかして自分の欲望を通そう」という思いは、まるでプラスチックのように「消えない」まま、毒素を付着させる媒体になっているように見えます。「消えない」不安に浮足立ってしまって、なんとなく出かけてウィルス感染したりする状態も似ています。みなさんにとって「消えない」ものは、どんなものがあるでしょうか?