時こそ傷を覆い隠す

おはようございます。吉野実岐子です。

「時間が癒してくれる」とよく耳にするだろうと思います。でも、時間が癒し、日薬となってくれるのは、ごく一部に過ぎません。むしろ、時間こそ、傷を覆い隠してしまいます。子供の頃のちょっとした困難は、大人になって器質性疾患をはじめとする病へと、その姿形を変えるのです。覆い隠されたものは、病へと変容していきます。

「逆境は人を強くする」と言いたがり、発症した病については「老化だ。今までがんばってきたし」と、まとめ上げてしまう方もいらっしゃるでしょう。そこに、痛みが恐怖が罪悪感が隠れているのです。かくまわれるそれらは、細胞レベルであなたを傷つけ、細胞を老化させます。染色体を保護するテロメアが短くなることが、分かっています。

「痛み止めを飲めば動けるから」と当たり前になっている頭痛にも「いつも何となく不安な感じがあるから、タバコを吸って、気持ちを前に向けている」と頼っている習慣にも、こうした匿われてきたことが、あなたが思うよりずっと強く相関しています。