論文を読むほどに

こちらでは、毎日よく雷が鳴っています。おはようございます。吉野実岐子です。

この数年は、よく論文を読んでいるわけですが「病気になったり事故に巻き込まれる経験は、人の役に立つんだな」と思います。なぜなら、一見病気や事故と関係なさそうなことでも、病気だからこそ検査したり、事故の予後だから検査が生じた結果、身体について新たなことが見つかったり、今まで言われていたことが訂正されたりしているからです。

病気になったり、事故に巻き込まれた方は、もちろん落ち込んだりナーバスになりますし、そこから孤独を感じやすいだろうと思います。「ずっと寝ているだけで、人の役に立ってないな」のようにも、思うでしょうが、少なくともそれは全く違います。入院費や検査費を払って、そこから出てくるデータが、確かにみんなに還元されています。

「どうしても元気になりたい」「原因を突き止めたい」という情熱があるからこそ、高額な費用を払ったり、また担当医もきちんと論文にしようと思わせられたりする側面は、大いにあるでしょう。「誰の役にも立てなかった」と嘆いて病床に伏せるのは、まちがっています。あなたが知らないだけで、あなたは今まさに人の役に立っています。

どういったらいいんでしょうか?論文を読むほどに、病気になったり事故に巻き込まれた方に、尊敬の念が湧いてくるのです。