Day: 2021-05-09
アウトプット=表現
おはようございます。吉野実岐子です。
何かを始めるとき「思いつき」で、途中でガス欠になってしまう方は、それを表現する先が欠落しているか、霧の中のようにぼんやりしています。
何かを始める、あるいは何かを続けることは、雨の日にバケツを置いておくようなものです。自分の中に知識や知恵や技術を蓄積していきます。でも、大量にバケツを置いたところで、そのたまった水を使う先がなければ、ボウフラが湧いて、蚊の巣窟となるだけです。一方で、それを畑にまくとか、沸かしてから風呂に使うといった、その水を新たな文脈で表現してあげる方法があれば、蚊の大群に襲われることにもなりません。
「それを始めて、どうしたいの?」と聞かれて、言葉に詰まってしまうこともあるでしょう。その場合「それを始めて/続けて、何を表現したいの?/どう表現に使いたいの?」という問いだと、自分の中から何か返ってくることがあります。要はアウトプット先を決めれば、モチベーションが上がるという、単純な話ですが、アウトプットと聞くと「成果を出さなくてはいけない」といった、プレッシャーの方にすすむ方もいらっしゃいます。
だから「これを始めて/続けて、自分はどんな表現に生かしていくのかな?」のように、「アウトプット=表現」と捉えてみると「これで何をしたいかを描けないけれど、でもこれは消しゴムみたいなものだから、真っ黒に塗りつぶされた中を鉛筆のように動かして、消しゴムアートみたいにできるよね」のように、少し可能性が出てきます。そうすると、何かの拍子に「あ、あれは消しゴムみたいなものだから、ここで使える!手元になければ、こんな使い方思いつきもしなかっただろうな!」という、思いがけない嬉しい展開に迎えられるでしょう。