期限がいつでもいいものについて「期限をうまく決められない」方に提案しているのは、邦楽の音の余韻の感覚です。尺八など邦楽の楽器は、西洋の楽器と違い音をピタッと止めることができません。だから、一緒に演奏するのは難易度が高いと言われています。
「何月何日の何時何分まで」といった期限は、ピタッと感がありませんか?西洋の感じです。もしあなたが日本で生まれ育ったなら、三寒四温のような揺らぎがある中にいるから、このピタッと感に添わせようとすると、少し緊張が高まりやすくなるかもしれません。
だとしたら、自分で期限を動かせるものについては、余韻のある期限を設定していくと、和やかに暮らしやすくなるかもしれません。例えば、今、二十四節気で「立春」です。2月18日19:43:59までは「立春」です。2月18日19:43:59を目指そうとするより、立春の方に意識を置きます。そして「立春の内に、これをここまで終わらせると、なんだかいいな」と思うものを、知っていくのです。
ちなみに、今年の二十四節気はこんな感じです。12か月で1年を見ると、11/12残っている状態ですが、二十四節気だと22/24で割合は同じでも、少し感覚が変わると思います。
雨水 | 330度 | 2月18日 | 19時44分 |
啓蟄 | 345度 | 3月05日 | 17時54分 |
春分 | 0度 | 3月20日 | 18時37分 |
清明 | 15度 | 4月04日 | 22時35分 |
穀雨 | 30度 | 4月20日 | 5時33分 |
立夏 | 45度 | 5月05日 | 15時47分 |
小満 | 60度 | 5月21日 | 4時37分 |
芒種 | 75度 | 6月05日 | 19時52分 |
夏至 | 90度 | 6月21日 | 12時32分 |
小暑 | 105度 | 7月07日 | 6時05分 |
大暑 | 120度 | 7月22日 | 23時26分 |
立秋 | 135度 | 8月07日 | 15時54分 |
処暑 | 150度 | 8月23日 | 6時35分 |
白露 | 165度 | 9月07日 | 18時53分 |
秋分 | 180度 | 9月23日 | 4時21分 |
寒露 | 195度 | 10月08日 | 10時39分 |
霜降 | 210度 | 10月23日 | 13時51分 |
立冬 | 225度 | 11月07日 | 13時59分 |
小雪 | 240度 | 11月22日 | 11時34分 |
大雪 | 255度 | 12月07日 | 6時57分 |
冬至 | 270度 | 12月22日 | 0時59分 |
( 国立天文台暦計算室より引用)
気候がめちゃくちゃですが、二十四節気で見る分には、なんとか辻褄が合っており「確かにこの期間、雪も降っていた」のように実感とあいます。実感とリンクする二十四節気をつかっていくことは、オススメです。日めくりカレンダー気分で「立春があと何日残ってるな~」と思う感覚でやっていくと「期限をうまく決められる」ように、なりやすいかもしれません。