絶望しているはずの批判的な表情

万能感もりもりの人ほど、自分は絶望していると思っているし、無能だと思っています。だけど、その様子を客観的に見ると、批判的な表情を浮かべているんです。だから、客観性のある人ほど、最初の一文を難なく理解できます。

万能感もりもりだと「自分は絶望していて苦しいし、無能で居場所がないけれど、自分のことだし自分で責任とらないといけない。自分でなんとかしよう」と耐えます。そこには、倒錯した世界に通じる、偽りの快感があります。

「悪く思われないかと心配になって」「気を悪くされないかと不安になる」といったことも、万能感です。そこにはまるで自分が相手をわかっているような奇妙な陶酔があり、自分の出方で相手が心配になったり不安になるという、掌で転がしている感じがあります。この偽りの快感があるから「苦しいなら、人に助けを求めればいい」というところへ、すーっと移動できません。

相手の力を信じたことはなく、常に主観の中に留まっている、自己中心的な状態が万能感もりもりさんなんです。その奥には、本来ならば逃げなくてはいけないことに留まるような、偽りの快感があるんです。