少し前に、近所で池を3つも見つけたのです。住宅地の中にあるよくある小さな公園にみえる入り口を、ある日スルーしないで入ってみたところ、しばらくすると大きな池が3つもでんと広がっていて、驚きました。その日の天候もあり、欲目でみえば、一瞬イギリスの湖水地方のようにみえたんです(笑)
公園自体も自然なアップダウンのある小道に恵まれていて、公園というより歩きやすいトレッキングコースのようでした。それで調べてみたら、住宅地造成前の自然をとどめるために、市と住民が5年間の話し合いを重ねた後、形をもったものでした。また、放流禁止の動物名なども「オオクチバス・コクチバス・ブルーギル等の特定外来生物、ミドリガメ、メダカ、金魚、コイ、フナ、ザリガニ、ホタル、カワニナ」と細かに書かれていました。
そして、あちこちにあるため池そのもの自体の歴史をみると、弥生時代までさかのぼるようです。弥生時代から、日本では小さな谷の雑木林に降った雨を集めた湧水をせき止めて池を造り、その水で谷間の湿地に作った水田を潤し、周囲の雑木林の落ち葉を肥料として小枝は燃料とする形で、農業がおこなわれてきたそうです。もちろん、中には冨士講(富士山に地区代表で詣でるための基金積み立て会)の資金でつくられたため池や、自分の私的なお金を使って地域のためにため池をつくった例もあるようです。
以前、東京の神楽坂には、私的なお金で地域のみんなのために公園をつくった方がいらっしゃいました。今はもうありませんが、その時に素敵なお金の使い方だなと感動し「宝くじが当たったり、ひょんなことでお金持ちになったら、わたしもそうしよう」と思ったことを、覚えています。法律を調べる必要はありますが「そうか、ため池をつくるという手もある!」と思った日でした(笑)
みなさんは「富豪になることがあったら、してみよう」と決めているお金の使い方は、何かありますか?ストレス耐性の高い人を見ると、こういう情熱の注ぎ所を決めていて、そこにあこがれ続けることができているんです。