清らかに生きると、減災になる。

EUでは健康な10代や20代が新型コロナウィルスで亡くなっただけでなく、ソーシャルディスタンスを守り、不要不急の外出を本当にしていない人まで、新型コロナウィルスに感染し始めています。

その上で、みなさん、マンホールのふたにピンヒールが嵌っちゃったかのように、新型コロナウィルスにばかり気を取られていないでしょうか?この状態で、地震・水害・風害など、毎年起きていることが重なると、どうなるでしょう?

全体をみているでしょうか?例えば、滅菌にばかり気を取られて、自分の身体の細菌バランスを崩していませんか?そんな視点から、2014年9月1日にアップした記事を引用します。よかったら、読んでくださいね。

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こんにちは、吉野実岐子です。

防災の日です。今年は身に染みる方も、多いのではないでしょうか?

水害だけでも、西日本に限っても、福岡・広島・兵庫・京都などで、水が出ました。広島の被害が大きかったことで、他のエリアの報道はあんまりでしたが、JR福知山線は10日ほど全線復旧まで時間を要していましたし、丹波(兵庫)では、農家さんのニュースレターに、このようにご報告がありました。

たんばる関係の農家さんの方は、平飼い卵の橋本農園さんが、一番ひどく、1メートル以上の土砂が堆積しました。他にも、知り合いの農家さんで、床上、床下等、家に被害が出たのは4件。田んぼに土砂等が入ったのは、8件程になります。

田んぼの普及はまだですが、家の方の土砂出し等はようやく終わりを迎えた所です。心配された、2次災害の土砂崩れ等は発生しておりません。今から準備をする冬野菜等には影響がでますがとにかく、皆さん元気です。一人も農業をやめることなく、今後も美味しい作物を作る決心をされています。また、秋の味覚である、丹波栗、黒枝豆等の圃場、生産者さんはすべて大丈夫です。

今後も、丹波からおいしい食べ物をお届け出来るようがんばっていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

一方で、熊野のように、毎年のように水が出たり、台風の影響を受けている地域では、台風が来ると聞くと、とにかく1階の畳は上げることを、習慣にされているそうです。熊野でタクシーの運転手さんがおっしゃっていました。

平成23年の台風第12号(ちなみにこの時の台風の名前は「鋭さ」)の時には、上流のダムの水が満タンで「台風来るって言ってるのに、なんで満タンにしているのか」と、話していたところ、紀伊半島大水害のあの状況になった、だから人災の側面もあると、おっしゃっていました。

熊野では、バスの運転手さんも親切で、なぜか普通の路線バスなのに解説付きで、熊野本宮大社から新宮への道を走って下さり、「あの建物の二階まで水につかったんだよ」「この道路も水の下」「特にこの場所は、毎年水が出る」などと、おしえて下さいました。特に水が出やすいと仰った場所では、稲穂がふさふさしていました。

ローカル情報で恐縮ですが、京都も地震などが起きたら水だと、保険会社の方が言っていたと、先日ある方が教えて下さいました。減災のためには、実は、昔のように、川底を掘ったらいいだけだそうです。みんなが欲を捨てれば、ぐっと減災につながることが、ここでも見えてきますね。

みなさん、一緒に、欲をうんと減らしていきましょう!

最後に、土砂崩れの前兆現象を書いておきます。

・地震のような揺れを感じる。
・ガス漏れのような匂いがする。
・なんともいえない嫌な匂いがする。
・生臭いような、なにかが腐ったような匂いがする。
・こげたような匂いがする。
(石や岩がぶつかりあいながら、流れる)
・普段聞いたことのない音がする。
(ゴーッという地鳴り音の前に、きこえる)
・どこかから、ちょろちょろ水が流れ続けている。
・雨量が多いのに、川の水量は減っている。
(木などが流れ、どこかで自然のダムができている)
・水の流れに、木などが混ざっている。

遠くへ逃げられない場合は、高いところ/山や崖側でない/トイレ(面積に対して柱の多い部屋)に、逃げるとよいそうです。

そして、何より、欲が減っていくにつれ、清らかな空間をつくっていけるようになると、揺れても、不思議なほど物が落ちなくなります。清らかに生きるということは、あなたが思っている以上に、根源的な、力のあることです。

普段から、しっかりと備え、清らかに生きていきましょう!

至らなさを受け止めてくれる物

目の前のことを対岸の火事とみなしては、風見鶏ばかりくるくる回るこの国ですが、みなさん年齢や既往歴関係なく、どうぞ「自分がすでにウィルスに感染している」という脳内設定で、行動しませんか?

さて、先月はじめ、三年間つかった南部鉄瓶の手入れに、ようやく着手しました。(大前提として、鉄瓶の手入れはほぼ不要です)まずは、空焚きしてしまったりして、白くなってしまった底の部分、次に内側にだいぶ広がった錆に着手しました。

錆自体は、人体に無害ですが、お湯に色がつくようになったので、錆止めのタンニン(お茶に含まれる)にお世話になろうと思いました。ポットに入りきれなかった湯をそのままにして忘れてしまうことが、錆の一因らしいので、今度からポットに入りきらない分はちゃんと捨てます。

ちなみに、我が家には揚げ物もできるドイツ製のヤカンもあります。注ぎ口がないのに一切こぼれず、すばらしいんですが、鉄瓶であれ、どちらにしても味はおいしくなります。ただ、鉄瓶の方が早く沸き、おいしさの質にも違いがあります。

  1. 鉄瓶を火傷しない程度(10秒も要らない)に軽く温め、ティッシュペーパー(布が望ましい)に染み込ませたグレープシードオイル(椿油が望ましい)で、気になる部分にやさしく押し当てて馴染ませていきます。軽く拭いてはまた馴染ませと繰り返してみたら、汚れのようなものがたくさんとれ、白かったところは、自然なダークグレーにかわりました!これは、約2分で終わりました。
  2. さて、錆取りは少し時間を要します。水を少し入れ、亀の子タワシでサビをこすりよく濯ぐ(ここは略してもOK)→煎茶の出がらしをお茶パックに入れ→鉄瓶に水を八分目ほど入れて20分ほど煮詰め→火を止めお茶パックを入れたまま7~8時間おく→お茶パックは取り替えずにこの工程を繰り返す、ことをします。毎回出る真っ黒な水(鉄分+タンニンの化合した色)が、メンテナンスうまくいってるよの合図です。

正直、上の「1」のプロセスを終えただけで、時計を二年巻き戻したような美しさがよみがえり、キッチンで見かける度にびっくりしていました。「2」のプロセスは、計5回行いましたが、ちゃんと鉄瓶の中が黒くなっていく様に、感動しました。これからは、茶殻がある時に手軽に行うことにします。

さらに「これは鉄のフライパンにも使える!」とやってみたら、こちらもちゃんと黒くなって、若返りました。特に鉄瓶に錆が出たのは、わたしの至らなさもあったので、至らなさを受け止めてくれたものをケアすることで、わたし自身も楽になった感覚があります。

至らなさを受け止めてくれているもの(場所・人)は、人それぞれだと思います。好きではないけど何となく行く場所(仕事帰りのカフェやバー)や、好きではないけれど休んでいると寂しい隣の席の人は、至らなさを受け止めてくれる、あなたが思うよりずっと大事なあなたを支える環境の一部でしょう。そして、それが多いほど心の傷があるのは、言うまでもありません。

病原体の忠実さ

みなさん、部下やパートナーやペットに忠実さを求めるでしょうが、今、病原体の忠実さにオロオロそわそわぞくぞくされているだろうと思います。

まずは、新型コロナウィルスについて、わたしがしてきたことをざっと書いてみます。

このウィルスの発生が1月初めに報道された際、6月までの移動する予定を、全キャンセルしました。一月上旬に、図書館のような「物を借りる」利用も停止しました。そこからは、日本語・英語での医学論文検索に加え、以下で状況把握をしてきました。

COVID-19 Global Cases by the Center for Systems Science and Engineering at Johns Hopkins University
東洋経済ONLINE 新型コロナウィルス 国内感染の状況

比較的早い時期に、比較的近所で感染者が出たため、知事からの発表なども確認し始めました。人とすれ違う時、2メートルはあくように工夫しました。(その結果、駅までぐねぐねしながら、歩いていくことになったりしました)また、国際機関の発表や各国のトップの発表は、随時その全文を確認していきました。

2月半ば頃までの、まだワチャワチャしていた人が多かった時期には、人を見ると「スマホ拭いてるのかな~」と気になりました。その後、公式で、スマホを拭いていい素材が発表されました。(リンク先はapple)

また、早々に正しい判断をされたGMOグループのページやトップの発信も、時折拝見させて頂いています。頭が下がる思いで、盲点に気づかせていただけました。

一方で、基本的に「メディア」は見ていません。解釈の尾ひれがつきすぎていて、とれたてのさつまいも(事実)が大学芋(報道されている状態)にまで、変わってしまっているため、余分な解釈をそぎ落とす作業が必要になり、非効率だからです。即ち、受け身になって情報を受け取ることはしていません。

空からきのこや野菜が降ってきたりはせず、きのこ狩りや野菜の収穫に「わざわざ」出かける必要があります。朝起きたら、ベランダで魚が跳ねているようなことはなく、魚がほしければ釣りに「わざわざ」出かける必要があります。受動的に何かを得ることは不自然で、能動的に何かを得る方が自然なのです。つまり、自然に従う、理に沿うようにしました。

次に、この間かなり多くの方に見られて、気になったことを書きます。

それは、メディアに「正しく怖がろう」「不安を広げないために」などといわれたことをうのみにし、自分の身体や気持ちの状態を確認もせず「不安だ」「恐怖だ」と、自分にとって正しくない言葉を平気で使う人の多さです。ここが、心の傷のあらわれなんです。

病原体の忠実さは、わたしたちに「能動的に生きて、自分を保つ」ことや「自然に沿う。そして、その自然を汚さない、壊さない」こと等、多くを教えてくれているのではないでしょうか?つまり「何に忠実であるべきか、問いかけてくれている」と考えることは、みなさんの未来をちょっといいものへと変えてくれませんか?

家の中に路地、あるいはパズル。

25日、オーストラリアでは緊急でない手術の一時停止まで、決定しています。

さて、環境を変えると病が消えることは「転地療法」という表現にも、よく表れていますよね。10年前経つと変わるのが定説のようですが、わたしも東京よりずっと田舎に移ってほぼ10年目の昨年、花粉症が消えました。3月だけ特別スケジュールにする必要もなくなり、何でも他の時期(災害時や真夏のぞく)と同じようにできるのは、他の月も楽です。

同じように、家の中の環境を変えることも、役立ちます。例えば、大自然にはいない有害物質を減らしたり、今を生きない不自然さを減らす仕組みをつくっていくことです。

先日は、前者の「有害物質を減らす」を行うため、ホルムアルデヒドを減らしてくれるワックスをかけました。そうはいっても、これ自体も匂いがあり(ただ数時間で消えます)、換気の必要があるので、周囲の環境(柔軟剤の匂いが比較的入らなそうな時間帯/喫煙者が帰宅していない時間帯など)を鑑みながら、かなり注意深く進めていきました。

その結果、1日に部屋の1/5が精いっぱいとなり、どこまで終わったかの目印で貼るマスキングテープが、部屋の中に路地をつくりだし、ちょっと面白いことになりました。私の知る範囲だと、パリのアパルトモンなど、室内が割と路地でいいんです。それはパズルの中に住んでいるような感覚とも、表せるかもしれません。そうしたら、パズルつながりでこんな動画を見つけて「こんな風にメイクを捉えたことがないな~。面白い!」と、展開していきました。

環境が悪化すると、何事も少しずつしかできなくなります。お天気の悪い日や空気の悪い日がふえれば、どーんと洗濯することが難しいのはその一例です。だからこそ、少しずつでも進められたかが、命綱にもなっていく時代に入っています。心に傷があると、「ほんのこれ位」とバカにしたり、面倒だと先延ばしして未来に寄りかかります。その「ほんのこれ位」の一歩にかけがえのなさを見ることで、大きなアドバンテージを得られる今なのです。

靴のかかとに黄色のステッカー

結婚式は5人以内で/お葬式は10人以内でと、細かく制限のかかったオーストラリアでも、かなり面白いことになっています。

さて、わたしはまだ見かけたことがありませんが、靴のかかとに反射剤でできた、黄色のステッカーがあったら「認知症です。声をかけて」という発信だそうです。ちなみに、赤色のステッカーもあり「認知症です。すぐに守ってあげて」というSOSだそうです。

ステッカー自体は、兵庫のNPO「日本ハートフルサポート」が2011年に作り、2020年2月現在で、約200もの自治体で採用しているそうです。

歩いているとき、なかなか靴のかかとは見ないかと思うので、バスに乗っていたり車を運転中の方が目線が低くなりやすく、また夜間の方が意外に気づきやすいのかもしれません。新型コロナウィルスで、物理的には人と近づきづらいかもしれませんが、心理的に人と近づくことは可能です。警察に一報してあげるなど、できる範囲で、心の距離は近づけていきませんか?

トイレットペーパー騒動は、いかに信頼のない社会かをあぶりだしました。それでも、こうして私たちが生きているのは、あなたの知らない誰かがあなたを気にかけてくれた瞬間があるからです。今、その恩返しをしませんか?尊厳をまもりあえて、心に傷をつくらなくていい社会を、あなたからつくり始めませんか?

お茶の甘み

新型コロナ収束まで、オペラをお家で、しかも無料で鑑賞できるようです。

さて、みなさん、緑茶の甘みは、お好きですか?抽出温度や抽出時間は、茶葉によっても変化します。

家にいる時間が増えた方も多いでしょう。せっかくですから、お茶をおいしくいれる方法を確認して、あなたの手元に来ている緑茶から、魅力や力を引きだしませんか?

さて、そんな風にして引き出された緑茶の甘みを「おいしい」と感じるなら、朗報です。その甘みはL-テアニンと呼ばれる成分で、ストレスから脳をまもってくれます。そんなあなたに、市販のL-テアニンのサプリメントは助けとなってくれるでしょう。

ちなみに、甘みが一番強いお茶、即ちL-テアニンが一番豊富な緑茶は何でしょう?コーヒーにはこだわっても、緑茶はその辺のを適当に飲んでいる方には、縁遠いかもしれない、玉露です。サプリメントを使いたくない人は、甘みが一番強いお茶である玉露を朝飲むようにしてみませんか?玉露のいれ方にはコツが必要なので、こちらで学ばせてもらうのもすてきです。

ストレスひとつとっても、わたしたちに新しい新鮮な世界を見せてくれます。ストレスに潰される道もあれば、ストレスがみなさんをどんどん創造的にしてくれる道もあります。これを機に創造的になりたいなら、心の傷を癒しはじめるのが、最短のルートです。

追伸:北大の学生さんたちが始めた、”No More Corona!” ぜひご覧ください。

明日ありと思う心のあだ桜

奈良県でお寺さんの前を通ったら「明日ありと思ふ心のあだ桜、夜半に嵐の吹かぬものかは」と、貼ってありました。

どんな時も地球に優しい選択ができると、わたしに喜びが宿ります。今回は、気管支をいためず、天然成分だけで作られているから、地球にも優しいカビ取り剤を選ぶことが、それでした。

新型コロナウィルスが生まれる前から、国内政治だけ見ても完全にパニックで、意思決定はめちゃくちゃでした。そのため、生きづらさを強める法律が、いくつも可決されています。パニックにほくそ笑んだ悪が、暗躍しています。

どんな時も全体を見通していくには、まず痛みにうずくまる必要がないようにすることです。夜半に嵐がないものと明日を頼るような心の傷を癒しきる、好機です。

あれ?おやっ…

社会経済システムが、地震に手もあったかのようにぐらぐら動いていると、今まで信じて疑わなかった思い込みや決めつけに、気づかせてもらいやすくなります。

普段から「あれ?おやっ…」と疑問や違和感が浮かび上がる瞬間には、全く同じことが起きているのですが、社会経済システムが大きく動くとき、それが今まで以上に大きく起こります。

本来こうした「あれ?おやっ…」は、思い込みや決めつけから脱皮し、新しい考えに導いてもらえる貴重な機会です。この機会に、存分に恵まれている今です。

それなのに「これからどうなるんだろう?」と、今を生き切らない選択をしていませんか?心に傷があると、すぐに未来や過去が気になってしまい、今を十分に生きられないのです。何が起こるかわからないのは、いつも同じではありませんか?

無理してる!の質

「あの人無理しちゃって〜」は、英語でなんて表すと思いますか?考えた方が面白いので、面白いのが好きな人は、考えてから先を読んでくださいね。

「あの人fakeだ」と表すんです。ほら、頭の中が引っ越し直前の部屋みたいに、すっきりしました?みんな無理して何してるかというと、ストレスためて地球よごして自分もけがして、不幸に苦しんでいます。それがfakeの終着駅です。

「無理してない感じが気持ちいいね〜」の人、つまりauthenticな人はストレスは減らせて、地球への負荷を最小にするのがレジャーで、自分はいつも澄んでいて、幸せがスパークリングしているわけです。

「無理してるのは、がんばってるからだ!」のみなさん、頭からもう一度読んでみてください。

混乱と嘘

今まで以上に、国内と国外の報道の温度差が、きつくなってきました。海外では、例えばこんな風に報じられています。そして、日本の出す数字は「表向き」という枕詞つきで、各国で報じられています。概ねそう思います。

さて、言動不一致の状態が、嘘をついている状態です。言動不一致の状態が続くと、思っていてもできていないことが増えるため、混乱が生じます。

例えば、鉄瓶を使ったことなどないのに「鉄瓶は水を美味しくしてくれるからいいですよね」と言えてしまうのは、嘘の一例です。面白いことに、嘘をつく多くの人は、語尾が「○ですよね〜」になります。(この語尾を使う人が嘘つきだという、逆の判断はしないでください))

言動不一致が当たり前だと、他人や自分の言葉に酔えます。妄想と現実の区別が曖昧になり、無自覚に混乱に入ります。

ハートを通せないと、無自覚な混乱がどんどん展開し、それがやがて「トイレットペーパー買い占め」や「転売で金儲けして何が悪い!」という、モラルのない状態に入ります。

新型コロナウィルスを契機とする混乱の前段階は、何年も前から人間社会に用意されていたこと、認識していただけますか?911や311の後、そこから人は学べず、ただ質を低下させてきたのです。この人間社会はただ退化しています。

一緒にいたいのは?

問題解決力がないと、仲間を作り一緒にいたがります。何となくの雑談で、問題だと認識していないことが、解決される可能性に勘づいているからです。

例えば、わたしは先日「服にしわを作りたくないなら、その服のしわができそうなところにジーンズなどしわになってもOKなものを挟めばいい」と聞いて、今まで自分がそれに気づかなかったことにびっくり仰天しちゃったのですが、そんな感じです。

しかしそこで「だから仲間が必要」と発想するのは、心に傷があると認めたくない人の発想です。そこで必要なのは、より踏みとどまり深く思考できる力の方だからです。わたしの例なら「しわにしないために!」と粘り強く考えたことがなかった態度を生んでいた思考などの癖を改善するのが、王道です。

「だから仲間が必要」と発想する人たちが集まれば、そこに各自が何となくの不安を持ち込むため、互いに離れられなくなります。互いを阻み損いもたれあう依存関係にもなるのです。心の傷同士で癒着するから、やっかいです。

そんなふうに、自分には心の傷があり回復できると認められないと、傷を維持したりさらに深める方へ進んでしまいます。

例えば、多読を好む人は、自分事として考えられないからこそ、一冊や一文から得るものが僅かとなり、多読が可能になっていたりします。本来なら本一冊を理解することは、人生を変える力を持ちます。しかし、プライドが高く人に聞けないと、知識の吸収に余念がなくなります。理解はなされないから、自覚は深まりません。そうして、傷は維持されたり、無自覚に深まっていきます。

継続は美徳として捉えられがちですが、実際は問題解決力がないから動けず、同じ職場や同じ土地にいることがほとんどです。心の傷はこんな風に、人生に不自由さを浸透させてしまうのです。

貧乏とは、いくらあっても満足しないこと。

グローバル化がいかに分断を進めたかを、新型コロナウィルスは見せてくれました。個人単位でも、深い分断は買い占め行為などにあらわれています。それは、心の貧しさであり、心に深く刻まれた傷でもあります。

以下は、2012年7月22日の記事ですが、デマだと言われても、買い占めて転売する動きが今後も品を変えて続きそうですから、改めて読んでいただきたく、こちらに掲載します。

リオ会議で、世界で最も「貧乏」な大統領と言われる、ウルグアイ大統領である、ムヒカ大統領がおこなった演説が、「リーダー」に関心をよせるみなさんの心に、響いているようです。

複数の人から、シェアして頂いた日本語訳を、ブログをご覧のみなさんとも、分かち合います。

ムヒカ大統領のリオ会議スピーチ:(訳:打村明)

会場にお越しの政府や代表のみなさま、ありがとうございます。

ここに招待いただいたブラジルとディルマ・ルセフ大統領に感謝いたします。私の前に、ここに立って演説した快きプレゼンテーターのみなさまにも感謝いたします。国を代表する者同士、人類が必要であろう国同士の決議を議決しなければならない素直な志をここで表現しているのだと思います。

しかし、頭の中にある厳しい疑問を声に出させてください。午後からずっと話されていたことは持続可能な発展と世界の貧困をなくすことでした。私たちの本音は何なのでしょうか?現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似することでしょうか?

質問をさせてください:ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。

息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。同じ質問を別の言い方ですると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界の70億~80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるのでしょうか?可能ですか?それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?

なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?

マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち私たちが間違いなくこの無限の消費と発展を求める社会を作って来たのです。マーケット経済がマーケット社会を造り、このグローバリゼーションが世界のあちこちまで原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか。

私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?あるいはグローバリゼーションが私たちをコントロールしているのではないでしょうか?

このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの世界を良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか?どこまでが仲間でどこからがライバルなのですか?

このようなことを言うのはこのイベントの重要性を批判するためのものではありません。その逆です。我々の前に立つ巨大な危機問題は環境危機ではありません、政治的な危機問題なのです。

現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていません。逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。

ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価な商品やライフスタイルのために人生を放り出しているのです。消費が社会のモーターの世界では私たちは消費をひたすら早く多くしなくてはなりません。消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けがみんなの前に現れるのです。

このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、できるだけ多く売らなければなりません。ということは、10万時間持つ電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売っては行けない社会にいるのです!そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので作ってはいけないのです。人がもっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければならないのです。悪循環の中にいるのにお気づきでしょうか。これはまぎれも無く政治問題ですし、この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなければなりません。

石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。

昔の賢明な方々、エピクレオ、セネカやアイマラ民族までこんなことを言っています

「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。

国の代表者としてリオ会議の決議や会合をそういう気持ちで参加しています。私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。

根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。

私は環境資源に恵まれている小さな国の代表です。私の国には300万人ほどの国民しかいません。でも、1300万頭の世界でもっとも美味しい牛が私の国にはあります。ヤギも800万から1000万頭ほどいます。私の国は食べ物の輸出国です。こんな小さい国なのに領土の90%が資源豊富なのです。

私の同志である労働者たちは、8時間労働を成立させるために戦いました。そして今では、6時間労働を獲得した人もいます。しかしながら、6時間労働になった人たちは別の仕事もしており、結局は以前よりも長時間働いています。なぜか?バイク、車、などのリポ払いやローンを支払わないといけないのです。毎月2倍働き、ローンを払って行ったら、いつの間にか私のような老人になっているのです。私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまいます。

そして自分にこんな質問を投げかけます:これが人類の運命なのか?私の言っていることはとてもシンプルなものですよ発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。愛情や人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと。これらをもたらすべきなのです。

幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。環境のために戦うのであれば、人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを覚えておかなくてはなりません。

ありがとうございました。     (引用元はこちら

日本の首相が、このような演説をする日が、すぐそこでありますように。

タイル表示のブックマーク

イタリアのみなさんの自分を奮い立たせる姿がうつくしいです。日本は抑圧の動きが強いけれど、わたしたちはもっと不安も恐怖も感じていいのです。その先にこんな風に美しくともに立ち上がっていく力へ、変わるからです。

さて、昨年、ブラウザをOperaに変えたことで、ブックマークをタイル表示にする選択肢が生まれました。わざわざブックマークボタンを押さなくても、最初に立ち上げたページに、ずらっとブックマークがタイル状に並ぶようにできるのです。

それまでは、ブックマークボタンを押して登録していたので、ブックマーク一覧を開かない日もありました。また、テキスト表示でしたから、新聞の飛ばし読みのような感覚で、もう不要なものも削除せず飛ばし読みして、そのままブックマーク一覧を閉じてしまいがちでした。

ところが、タイル表示だと画像付きで存在感があるので、不要なものはどうしてもその場で削除したくなるから、整理整頓の頻度がぐんと高まりました。小さなことですが、これが日々に大切なことを残す精度をあげてくれます。

今週は、こうしたデジタルの模様替えや動線確認もはじめて、心を軽く透き通らせませんか?