ウニとクローバー

冬はウニを食べる方が多い気がして、ウニとクローバーの話を書きます。ウニを買うとき、ウニの軍艦巻きを注文するときなどに思い出していただけたら、幸いです。

環境問題の一つに、「磯焼け」という現象があります。海藻が減少し、海底の岩がはげたようになり、パッと見はそこにウニや小さな巻貝がたくさんいるように見えます。「ウニがたくさん→うれしい!」と思った方もいらっしゃるでしょう。ところが、実際はスカスカの実入りの悪いウニばかりで、お寿司屋さんに並ぶ代物にはなりません。

磯焼け時の過密状態の10%程度までウニが減っている状態が、健全なようです。

複雑なシステムが引き起こす磯焼け自体がなかなか解決されないため、最近はその実入りの悪いウニをどう生かすかに、注目が集まっているようです。ウニにクローバーを食べさせると、いい味のウニに育つことが分かったそうで、駆除したウニにクローバーを食べさせ、つまり養殖して味を良くして出荷という流れも、始まったそうです。

「あら、ウニが安くなってる」と喜んで終わりではなく「このウニもクローバーを食べたかも」と、一歩だけでも考えを進めて頂けたら、わたしもうれしいです。