「検討します」という拒絶

冬は湯たんぽを2つ使います。考えすぎたり使いすぎた後、湯たんぽを使って、頭を緩めることもできますが、少しコツがいるでしょう。「検討します」より、やってみてくださいね!

「検討します」という拒絶、ビジネスの世界では、多く見受けませんか?言葉だけを追う新人なら「検討してくれるって~」と、喜んでしまうこともあるでしょう。コミュニケーションは、バーバル(言葉)+ノンバーバル(表情やしぐさ)で成立しているので、バーバルとノンバーバルにギャップがある人は、言葉巧みに言うほど人から信用を失いますが、たまにバーバルにやたら重きを置いてしまう方も、いらっしゃるようです。

バーバルに重きを置くと「わからないと言われているのだから、もっと説明しないと」と、実際の相手のニーズ(例;甘えたい)と離れたことをしてしまうので、余計に相手との関係が混乱します。また、バーバルに重きを置くと、一語一句に引っ掛かり「それ、どういう意味?」と勘ぐったりして、素直に誉め言葉を受け取れなくなります。言葉下手な人は、あなたをよく思っていたとしても、その反応に離れていくでしょう。

バーバルに重きを置いている人ほど、「検討します」という拒絶のような、言葉と心のギャップが大きい状態が、日常になっています。だから、相手の言葉を疑います。そして、人が自分から離れていく理由の一つに、言葉と心の不一致があると、認識できていません。せっかく、言葉の細かな意味合いを捉えることができる繊細な感性があるのに、それではもったいないと思いませんか?

犬や猫など、言葉が通じないとされている相手とのコミュニケーションや、言葉の通じない安全な国でのコミュニケーションは、ノンバーバルを育てるいい練習になるでしょう。バーバルとノンバーバルの誤差が少ない人間を目指していただければ、欲していた他者からの信頼も自然と手に入るようになります。